できる限り歯を抜かない矯正治療
インビザライン矯正では、透明で取り外しができるマウスピース型の矯正装置を装着します。これは薄くて目立たないためご自分にも、相手にも違和感がなくとても自然です。ワイヤーやブラケットなどの器具を使わないことや、無理な力をかけずに全体を少しずつ動かすことができるため、痛みが少ないことも大きな特徴になっています。 CTによる精密な検査結果をもとに3D治療の計画を作製できる独自のソフトウェアを使用し、治療過程を最後までシミュレーションして、段階に合わせた適切なマウスピースを作製します。段階に応じたマウスピースに交換しながら少しずつ歯を動かすため、無理ない動きが可能で痛みがほとんどない矯正治療が可能です。
3D治療計画で矯正を綿密に計算
マウスピースを作って実際の治療を行う前に、治療開始から完了までの期間、歯がどのように動いていくのかを動画でご確認いただけます。これにより、途中経過や最終的な仕上がりを治療前に確認した上で治療をスタートできます。
インビザラインのメリット・デメリット
インビザラインのメリット
- 矯正していることが周囲に気づかれない
- 取り外しができて衛生的
- 痛みも抑えられて快適
- ワイヤー矯正と比べて虫歯になりにくい
- 通院回数が少ない
インビザラインのデメリット
- 治療結果は患者様の協力の度合いで左右される
- ワイヤー矯正より治療期間が長い
- 一時的にワイヤーを使用するケースがある
ワイヤー矯正との比較
インビザライン矯正(マウスピース) | ワイヤー矯正 | |
---|---|---|
治療法 | ご自分で取り外しできる透明なマウスピースで歯を動かします。 マウスピースは約10日ごとに交換しますが、ご来院頻度は1~3ヶ月に1回程度です。その際の診療時間は30分程度です。 |
歯の表面にブラケットという装置を貼り付け、ワイヤーで引っ張りながら歯を動かします。 来院頻度は3~4週間に1回程度で、ワイヤーの調整を行います。その際の診療時間は1時間程度です。 |
見た目 | 装着するマウスピースは透明で薄いため、矯正治療をしていることがほとんど目立ちません。 | 表側矯正の場合、ブラケットやワイヤーを白っぽく抑えることでやや目立ちにくくできますが、近くで会話する相手には矯正治療をしていることがわかります。 |
使用感 | マウスピースは透明でなめらかですし、薄いので違和感がほとんどありません。またご自分で取り外しできるため、扱いやすい反面、装着時間が短くなってしまうと歯が動かず、矯正効果が出ないこともあります。 | ブラケットやワイヤーが頬の内側に触れ、最初は特に違和感があります。ご自分で外すことができないため、歯磨きで磨き残しを起こしやすくなるため、定期的な通院や特殊なブラッシング指導を受ける必要があります。 |
からだへの影響 | マウスピースを取り替えながら治療を進めていきますが、それぞれ歯の移動量が正確に決められており、最小限の力で動かす必要のある歯だけを動かすことができます。そのため比較的、痛みが少ないとされています。 | ワイヤーによる比較的強い力を用いるため、調整後は特に強い痛みが生じやすい傾向があります。また、歯並び全体が動いてしまうため、動き過ぎた歯を戻すなどの微調整が必要になる場合もあります。移動速度が比較的早いため、治療期間を短く抑えることができます。 |
生活への影響 | ほとんど目立つことがないため、学校や人前に立つお仕事でも気兼ねなく矯正治療をすることができます。通院回数も少なく、診療時間も短いため、スケジュールも立てやすくなっています。また、吹奏楽などの楽器も装置が邪魔になることなく治療可能です。 またトラブルを起こしいくいため、急患でのご来院もほとんど起こりません。 | 口元の装置をちらちら見られたり、治療について話題にされることがあり、相手に悪気がなくてもストレスに感じることがあります。逸脱やワイヤーなどの装置によるケガで急患としてご来院されるケースもあります。また、吹奏楽の楽器演奏に一部支障が生じることもあります。 |
治療の進行 | 1つのマウスピースで行える歯の移動量は最大で0.25mmです。動かす距離は精密にコントロールされ、必要のない強い力がかかることはありません。 成長期の治療では、あごの大きさを広げながら永久歯のスペースを確保する治療も可能です。 | 歯の移動をワイヤーの弾性力によって行うため、移動量を精密に決めることはできませんが、比較的早く目的の場所に歯を動かすことができます。ただし、歯根への負担をかけすぎると歯根が短くなってしまうケースがあるため注意が必要です。 |
いいだ歯科医院で行うインビザライン治療の流れ
Step1無料相談(1時間程度)
インビザラインでは、すべての方に矯正治療ができるわけではありません。そのため、インビザラインによる矯正治療が可能かどうかをまず確認する必要があります。歯並びの状態を確認した上で、治療が可能であれば治療内容、必要な治療期間、メリットとデメリット、治療を受ける上での注意点、治療費用などについてくわしくご説明します。
Step2精密検査
レントゲン撮影や口腔内およびお顔の写真撮影などを行って、治療前の歯並びや状態を確認し、記録します。検査の所要時間は45分程度です。
Step3治療計画のご案内
精密検査でわかった歯並びやあごの状態の問題点をご説明し、必要な矯正治療についてくわしく、そしてわかりやすくご説明します。
Step4マウスピースの制作
治療過程を最後までシミュレーションして動画を製作し、それをご確認いただきます。シミュレーション作製には約1ヶ月かかります。シミュレーションを確認しながら歯の移動や治療期間などを再度、具体的にご説明します。ご納得いただいたら、マウスピースの製作となります。マウスピースの製作には約10日程度の期間が必要です。
Step5治療開始
マウスピースができたら、矯正治療開始です。最初は、マウスピースの装着や取り外しの練習をしていただきますが、簡単ですからすぐご自分でできるようになります。マウスピースは段階に合わせて新しいものに付け替えていきますが、交換は1週間~10日ごとです。なお、マウスピースだけでなく、上下のあごにゴムをかける補助的な治療もあわせて行う場合があります。また、治療が進んでから、歯の表面に「アタッチメント」を装着して調整し、より正確な歯の移動を行うケースもあります。
Step6定期検査 目安:2か月に1度
マウスピースの装着時間や歯がどのくらい移動したかによって来院頻度は変わってきますが、一般的には歯を移動させている間、2か月に一度程度は来院する必要があります。また、装着時間が足りないなどにより予定通りに移動していない場合、歯に装着する補助装置を使った治療が必要になる可能性もあります。
Step7マウスピース装着完了
シミュレーションで計画されたマウスピースの装着による歯の移動が終了したら、歯並びを再評価して理想の歯並びが実現したかを確認します。予定通りの歯の移動ができていないケースでは、再度シミュレーションを行って、マウスピースを作って治療を続け、理想的な歯並びになったら治療が終了します。
Step8定期検査・メンテナンス 目安:2か月に1度
理想的な位置に移動した歯並びを維持するために、リテーナーを用いて定着させていきます。定期的にチェックして歯並びの状態や口内の健康状態を確認します。またリテーナーを使わなくなってからも、理想的な歯並びを長く維持するためにはメンテナンスと定期検査が不可欠です。